すり潰しもみ殻を活用した新たな「用途」です。
不織布に「すり潰しもみ殻」を詰めた「吸水パック」です。
2020年に特許申請、2023年春に出願審査請求手続きを済ませています。
用途は文字通り、水を吸い取る道具として、除去しにくい場所に溜まった泥水などを速やかに取り除くことを目的としています。
今回は試作した吸水パック2個を使って、その効能を紹介させていただきます。
周りに水溜りがなく、一般的なバスタブに薬用入浴剤を使いました。
3500ccの水道水に適度な量の入浴剤を混ぜ、バスタブに流し入れました。
続いて2個の吸水パックを排水口に近い位置に置き、試験開始です。
たとえば、運動場に出来てしまった水溜りの場合は、水深の深い位置に置きます。
一定時間が経過すると、入浴剤入りの水は自然吸水されます。
水量が少ないことから、吸水パックの底部分しか当たらないため、吸水時間が長くかかりますが、多量の泥水の中に沈めると、急速に吸水します。
そのため、吸水パックを裏返しにして、ほぼ100%を吸水しました。
不織布の中には1000gのすり潰しもみ殻を入れ、電熱シールしています。
この吸水パックの能力は、最大3000ccを溜めこむことが出来ます。
すなわち、全体重量は4kgとなります。
運動会当日、前夜の雨であちこちに出来た、水たまりの補修にも便利ですが、例えば、昨今の異常気象からくる大雨や洪水被害で、家屋内に浸水し床下の傾斜した位置や窪地に溜まった泥水は、時間が経過してもなかなか原状復帰がかないません。
時には、下水の混じった泥水が流れ揉むこともあります。
衛生面からも速やかに除去したいものです。
吸水そして保水能力に長けた「すり潰しもみ殻」は、グラインドミルという機械で製造されます。
毎年繰り返し発生する農業廃棄物「もみ殻」が地球や私たちを災害から守ってくれます。
SDGsではないでしょうか????